相変わらず胃炎は痛む。

鬱は相変わらずだ



1998年ごろに見た悪夢が一番怖かった。



私はこんな夢を見た。



いつのときかわからない。私は年老いた。40歳か50歳をすぎたなのか、顔のしわが増え体を上手く調節できない。今年は何年なのか確認したら、2034年の秋をすぎていた。1998年から記憶がまったくない。36年間なにをしたかわからない。周りはうす暗く無機質なコンピューターが並んでいる。その画面は私が造ったプログラムが表示されていた。今の私は理解できなかった。本当に自分が造ったのか信じたくなかった。

私の左肩に静かにたたかれていることを気付いた。左側に振り向くと、金髪は肩まで伸びていて身長は170cm位で太ってなく逆にやせていなく標準ぐらいの白衣着た女性が立っていた。彼女は英語をしゃべっているそうだ。日本語ではないのは確かだ。私の頭は理解しているみたいで、口は操り人形みたいに動いていた。自分は自分が話した言葉を理解できなかった。私は『私はなぜここにいるのか、36年間の空白はなんだ』と記憶をもぎとるしかできなかった。しばらくすると、私の脳が英語という言語に切り替えたらしく周りの言葉を理解できるようになってきた。私は博士で、彼女は助手だった。自分は博士、いつどこの大学に入ったのか記憶が全くない。一流の大学を卒業しただろう、そうじゃないとここまで出来ないはずだ。

しばらくすると助手は、こう言われた。「もうすぐ完成しますね。」 私はこの言葉を聞いて、答えた。「なにが」 助手は唖然した様子を隠せず、私の問いに答えた。「タイムマシーンですよ。」 私は驚きをうまく隠し、「そうだな。歴史の1ページがかわるね。歴史を変えることも可能になるだろう。」喜んだ。しかし私は心の中から喜んでいない。なんの目的で造っているのか考えていた。

体は疲れていないのに、疲れたので休みたいと助手に伝え自室へ行った。自室は本と資料で山積みになっていた。それをどかして奥へ進むと机があった。机には2つのモニターと1つのノートパソコンがあった。2つのモニターはパソコンのモニターだろう。パソコンをすべて起動して、自分に関わることを探した。しかしなにもきっかけもなかった。全部研究に関わるデータと文書があった。私は気を落とし、なにも無かったかと思いこみ椅子に座った。すると机の右側の引き出しに封筒が挟んでいるのを見つけた。それを取って、机上に置いた。その封筒は糊などで封なく宛先が書かれていない真っ白の封筒だった。その封筒中に指をいれ、中身を取り出した。手紙と写真が入っていた。私は写真を見た。どこの公園なのか草原の上に幸せそうな5人家庭が居た。よく見ると若い私が居た。写真と一緒に入っていた手紙を広げ、読み始めた。自分の日本語でこう書かれていた。



再びこの手紙を読んだだろう。自分に言い聞かせるために書いた。自分を失ったときにこの手紙を読み、自分を取り戻すきっかけを見つけるだろう。自分はなんの為に生きているか、なにを求めるかそのなにかを自分の手で探り当てるしかない。

写真をみてどう想うか自分の家族は本当に幸せだった。私は長い恋愛で私に捧げた最愛の妻がいた。私と妻の間に3人の本当にかわいい子供に恵まれた。二人の娘と一人の息子がいた。そのことは主に感謝している。しかし主はその4つの魂を主の元に戻るように示され、パピロンという暗殺者に殺された。私は仕事にでかけていて残業で夜遅く家に帰った。私はその事件を起きた現場を見て愕然を隠せずソファーの上で泣いた。妻と子供たちは帰ってこない。私はこの世に一人取り残された。

だが、私は決断した。謎に包まれた、私の家庭の謎の死を突き止めるために過去にもどりたい。その為に時空の変動を利用してタイムマシーンを作り上げることを始めた。私は復讐のためではなく守りに行きたい。そしてすべてをやり直したい。

追伸

FBIの調査結果より

2019年12月24日19時24分

暗殺者パビロン・デュシャーがanimaの妻、子供達3人を殺し逃亡した。そのとき盗難は無かった。FBIが殺人として調査をすすめた。暗殺者パビロン・デュシャーは2019年10月生まれたばかりのリック・デュシャーの息子と証明した。DNAの調べでは完璧に一致した。殺人現場には刑事が調べた結果により19歳のパビロン・デュシャーが居たが、計算があわない。だから、FBIは謎につつまれたまま調査をうち切った。

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私は驚きを隠せず、自分の立場を改めて確認した。36年間の空白をすべて思い出した。私が残業の仕事している間に悲劇が起きた。その現場を見ていない。その現場をみるために行くではなく、阻止しに行くためだった。そのためにタイムマシーンを造っていた。タイムマシーンを悪の手に渡されないように隠れた場所で研究を進めていた。この場所は日本からすいぶん離れた無人島にあった。

私は8年間時空を研究し、一定で変動のない時空が時々ずれをおこすことが分かった。そのずれに入って、そのずれのなかで放射能を発射して時空が反転すれば大きなカーブが生まれる。カーブが大きくなると、円に近づき前の時空にくっついて過去に戻れる。すいぶん前にもどるためには強力な放射能が必要。人体に大きな影響を与えてしまう。つまり私が昔に戻れても私は重度の放射能感染で死んでしまう。だから一瞬で大きなカーブをつくることが重要な要点だった。

気持ちが落ち着き、さっきの研究所へ戻った。私は助手の所へ行き、未来を見たいと言った。未来へ行くではなく未来を見たかった。私は気になって未来をみたかった。なぜ未来を見たかったのか、来年にはパビロンが19歳になっていた。そのパビロンの行動を確認したかった。助手はうなずき、機械を操作した。時空が変動して未来を見ることができた。私は助手ともに震えた。

未来のパビロンは牧師だった。教会のなか説教の途中で倒れ、2日間寝床で苦しんでいた。倒れてから3日目、目を覚まし教会から失踪した。パビロンが警察署に入り込み銃を奪い、殺人を繰り返し逃亡した。そのあと米国から飛行機で逃亡して、この研究所がある島に不時着した。私と助手を殺し、タイムマシーンに乗り込んで19年前の世界へ旅たった。19年前着くとそこには私の家庭が居た。パビロンは15年前の事件と同じ様に私の家庭を殺し別の世界へ行ってしまった。

私はその出来事を見て、憤りを隠せなかった。すべて私のせいだった。やめるべきだと思い研究を中止してすべてを破棄しようと考えたときにタイムマシーンは完成してしまった。すると、男が現れ私を殺した。その男はパビロンと同一人物だ・・・。



そして目が覚めた。

現実的な夢を見て、いずれ未来を見ても結果は同じ。人々は主が決めた歴史を変えることができないと思い、時間を大切にして今を楽しむしかないと悟った。