私は聾学校卒である。
聴者が通っている普通学校と違い、聾(耳が聞こえない人)が学ぶ学校。
でも聾者が普通学校と言う人がいるが、私は気に入らない。
なぜ普通なのか?基準が分からないからだ。
あ愚痴を言ってもしょうがないから話を戻そう。
いま聾学校で勤務している聾教師は少ない。
私は海外旅行が趣味でフィンランドとスウェーデンとデンマークなど福祉が進んでいる国の学校を見た。
その国の聾学校は重要な発見をした。
聾教師は少なくも多くもないが、手話を使って教育している体制がとても良かった。
ある聾学校では3ヶ月研修期間があり最終日に手話のテストをやり基準を満たせばやっと聾学校の教師になれる。満たされなかったら解雇となる・・・。
日本では考えられないことだ。
手話で教育すると学生は視覚的で言葉を知ることが出来る。
それにより聾生徒相手に教育が聾生徒に口話で教育するよりかなり優れる。
日本の聾学校の現状では教科書が2年ぐらい遅れたまま卒業していく人が多くいる。
今の日本の聾学校で勤務している教員の手話のレベルは日常会話できるレベルに達していない教員が多い。
1年2年でやっとレベルになるが、聾学生同士で話している内容の読み取りは困難である。
教師が聾学生相手に使われている言語はシムコムである。
日本語という文を手話で表し口も使う。
逆に日本手話は口を使わないのが当たり前である。
日本語という言葉を普段から使っているから日本手話を身に付けるのは英語を覚えるより厳しいかもしれない。英語は音声や文を使うが、手話は文がなく手でイメージを表したり暗号サインみたいなもので覚えて使えるのではなく使っている人から盗んで自分のモノにならないと使えない。
そのため聾学校内で聾学生と教師の言語の壁が出来るのは当たり前なことである。
だから教師が教えている内容を聾学生が理解するのに時間がかかる。
そのため何回も繰り返すこともあるし、いろいろな方法を使って教えている教師もいる。
だが、口話で教育する教師は「社会のために必要です」と言われたこともあった。
現在、役に立たない・・・。
たとえば大勢の中で聞き分けもできん。もちろん会議のようなところでは無理だ。
手が空く暇がない作業中だと筆談は無理だ。
どうすれば聴者と歩みよる方法が見つかるやら・・・。
聾が住みやすい時代は何処に?